おなかの科学– category –
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幼児期の抗生剤と腸内細菌叢:喘息と肥満に影響?
抗生剤は悪い細菌を倒してくれます。しかし、ターゲットの病原菌以外に、腸内細菌も倒してしまいます。ある種の抗生剤を幼少期に多用すると、将来の喘息や肥満に影響する可能性が示されました。 抗生剤は、細菌の細胞壁に作用して菌を破壊するタイプ(ペニ... -
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良薬、腸に悪し?
プロトンポンプ阻害薬(PPI)は胃潰瘍や逆流性食道炎に効果がある薬です。米国では市販薬として、日本でも多くの医療機関で日常的に処方されています。しかし、PPIが腸内細菌の働きを弱めてしまう可能性が示されました。 PPIは胃酸の分泌を抑えることで、... -
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腸内細菌を洗い流すとどうなる?
腸内細菌は生後数日経たないうちに住み着き、死ぬまでずっと体内に居着きます。「腸を洗ったら、菌の量や種類は変わるのか」、そんな素朴な疑問をよく耳にします。今回は大腸内視鏡検査で液体下剤を内服した人の、腸内細菌を調べた研究をご紹介します。 腸... -
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漢方薬はお腹に効く?
漢方薬は4000年の歴史を持つ薬剤です。西洋薬と異なり、ほとんどが自然界にあるものが原料です。組み合わせにより、多くの効能が確認されていますが、薬剤効果研究について、大きな問題点があり客観的なエビデンス構築が進んできませんでした。今回は、そ... -
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幼少時のストレスは将来のお腹に影響?
ストレス関連ホルモンが、腸の運動や知覚を過敏にすることがわかってきています。幼い時のストレスが、これらの腸の反応に影響を与えるのか調べた研究をご紹介します。 「お腹が弱い」、いわゆる過敏性腸症候群(IBS)は、遺伝などの可能性に加えて、環境の... -
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便の硬さ柔らかさと腸内細菌
お腹の調子は、排便の回数や便の性状として表れます。便が柔らかい時は水分が多く、硬い時は水分量が減っています。水分の他に、便成分は何か違いがあるのでしょうか。 便は食事内容によって大きく3つのエンテロタイプに別れるとされています (Nature, 201... -
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アスリートの腸内細菌は種が豊富?
腸内細菌の研究が進んできて、腸内細菌に影響を与える行動や生活がクローズアップされてきています。生まれた時から地域や食生活の影響を受ける中で、運動の差が腸内細菌環境に影響するという報告が出てきました。 運動は、筋力だけでなく、タンパク質や脂... -
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健康な人の便は特効薬になる?
数年前より、健康な人の便でおなかの病気を治す治療法の研究が静かに盛り上がってきています。腸内の環境を変えてあげることで、腸の炎症や悪さをする菌を住みにくくすると考えられています。今回は、炎症性腸疾患の一つ、潰瘍性大腸炎の患者さんに行われ... -
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お腹と心、免疫の関係
疲れていたり、ストレスがかかっていると風邪をひきやすい。このような話を聞いたり、体験した方はいらっしゃるのではないでしょうか。感染性腸炎後、過敏性腸症候群に進展するケースが多数報告されています。どうやら、心と免疫に関係があるようです。 以... -
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お腹が痛い時の脳機能ーお腹が弱い人はより活動?ー
「お腹がいたい」この感覚は、腸の信号と脳が関連しあって出ています。腸の刺激がどのような働きをもつ脳部位を刺激しているのか、脳画像を用いた研究が進められています。 腸は絶えず蠕動(ぜんどう)運動を行っています。しかし日常生活において、腸の...
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