過敏性腸症候群(IBS)?

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「小さい頃からね、お腹弱いんよ」

こんな仲間や同僚いる!、もしくは自分かもしれない…という方、いらっしゃるのはないでしょうか。今日は、これがどういう名前の疾患で、どんなものかお話しましょう。ややお固いのですが、下記の診断基準。

スライド3

いかがだったでしょうか?この基準、患者さん自身の「症状」から成り立っているユニークなものです。でもとっても深く練られたもので、”ROME lll 診断基準”の本家英語版は広辞苑ほどの厚さです!

3B9BBCA0-83CC-4DD5-B5C5-254729A32D80←この1冊に診断エビデンスが詰め込まれています。

因みに、親戚疾患に胃もたれなど、胃の痛みや不快感を生じる「機能性ディスペプシア(FD)」があります。

 

過敏性腸症候群(IBS)の人は世界の6〜7人に1人の割合!

過敏性腸症候群(Irritable bowel syndrome)にあてはまっっちゃたよ…。とがっかりしている方、大丈夫です。世界人口の約15%が仲間です!(若年成人、主に欧米)

特に10代、20代までにIBSの約2/3に症状が出始めているます。原因はストレスや環境因子、遺伝的なものなど様々言われています。最近では、感染性腸炎になった後、菌がいなくなった後も腹痛や下痢が続き、IBSへ進展しやすいこともわかってきています。

 

ストレス、食事、腸内細菌、炎症など

またIBSの4〜8割が何らかの食事(飲み会の後や、辛いものなど)と関連するとの報告もあり、食と腸内細菌の研究も活発に行われています。でも、食事と言っても、スタートは赤ちゃんの母乳と人工乳で腸内細菌は違うと言われるし、世界の食事は多彩です。このような要因が絡まって、はっきりと解明されるにはまだまだ時間がかかると考えられています。

「お腹の原因」というと、皆さん「食事」「腸内細菌」「炎症」を思い浮かべるかもしれません。しかしこの疾患、とても奥深く、脳と腸が密接に関わっているのです。

ストレスや不安、緊張している時にお腹を壊しやすい。。

そんなイメージがあるかもしれません。ストレス関連ホルモンが腸の動きを刺激して、脳の内臓信号に影響することも解明されてきています。

近年、IBSの治療薬もどんどん出てきています。加えて、自律神経や心理面からのアプローチも研究されています。近い将来、自分自身でお腹の調子をコントロールできる日が来るかもしれませんね。

 
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