不安と胃の弱い(機能性ディスペプシア)ことの関係
イラッとすることがあると、「むかつくー」ということありますよね。「胃がムカムカ」するなどでも使う言葉かと思います。腹が立つと胃がもっさりする。日本人の祖先は、心とお腹が深くつながっていることをわかっていたんでしょうね。
健康な人でも不安が強いと、将来FDを発症しやすい
不安が強い人ほど、慢性的に続く「胃の疼痛または不快感」(機能性ディスペプシア・FD)を引き起こしやすい。700人程を10年間観察した研究が報告されました。
研究当初はは健康で健常者群にいた人でも、心理テストの「不安」成分が高い場合、10年後に約6%がFDになっていました。そのような人は、特に食後の胃不快感と関連していたとのこと。
逆流性食道炎とは関係なさそう
因みに、食道にいさんが逆流して胸焼けなどが起こる、逆流性食道炎とは関連がなかったそうです。
ストレス関連ホルモンに対して、胃と食道で反応性が異なる部分など様々議論されていますが、ひとつのヒントになってくる論文ではないでしょうか。
参考:Anxiety is Linked to New-onset Dyspepsia in the Swedish Population – A 10 Year follow-up Study. Gastroenterology 2015, in press.