20-39歳で大腸ポリープのリスクがある人は?

20-30代で、大腸がんと、血液検査や生活習慣とのリスク因子を調べた大規模研究が報告されました。日本では大腸がん検診は通常40歳以上ですが、当てはまる人は早いうちから大腸がん検診をしたほうが良さそうです。

先進国において、50歳以上の大腸検診が推進され(日本は40歳)徐々に大腸がんの死亡者数は減ってきています。おなかハッカー内でも、いくつか大腸検査(便潜血、内視鏡)に関する記事を書いています。一方、日本では大腸がん死亡率が増加傾向で、米国よりも、大腸がん死亡率が高いことが問題になってきています。(参考 https://webronza.asahi.com/science/articles/2017111600003.html)

次なる大腸がん患者を減らすには:若い世代のリスク因子を知る

諸外国では、次なる大腸癌早期発見の対策について、若年層の大腸がんへのリスク因子について研究が始まってきました。大腸がんの遺伝的影響(リンチ症候群など)は除き、生活習慣などに関する報告が出ました。

Prevalence of and Risk Factors for Colorectal Neoplasia in Asymptomatic Young Adults (20–39 Years Old)  Nam Hee Kim et.al., Clin Gastroenterol Hepatol. 2019;17:115-122.

健康調査で大腸内視鏡検査を行った、20-39歳の72,356名を対象として、「大腸腺腫(大腸がんになる可能性があるとされる)」と「大腸がん」があった人の、健康関連情報との関係を調べました。

主な結果は以下の通りでした。

20歳代

  • 肥満
  • 中性脂肪の上昇
  • 血圧の上昇
  • 空腹時血糖の上昇

30歳代

  • 喫煙習慣あり
  • アルコール摂取量多い
  • 肥満
  • 男性
  • メタボリックシンドローム該当

一方で、「運動習慣がある」人は大腸腺腫や腫瘍のリスクを下げていました。

上記のリスク因子に当てはまる人は、多忙などで大腸がん検診(便潜血など)を受けなかったり、検診で陽性であった場合でも、再検査を行わないケースに遭遇することがあります。便に血が混じるなどの自覚症状がない状態でも、年に一度の検査をお勧めします。